フランス語の魅力とその歴史
なぜフランス留学?① - Mon Souvenir Françaisでも書いたように、第二外国語としてフランス語を選んだのは私にとっては自然な事だった。
というのも、物心ついた時からフランスが舞台のアニメを見ていたり、母親が仕事でパリに行ったりしていたからフランスを身近な国と感じていたのだ。
それでも恥ずかしながらフランス語を聞いたのは大学の授業が初めてだった。
なんじゃこの発音は
初めてフランス語を聞いた印象はまさにこれだ。
先生痰でも喉に絡まってるの?
先生がおじさんだったから…
フランス語を聴いたことがある人は分かるように、《r》の発音が独特なのだ。
だがその発音の独特性が、世にフランス語は美しいと言わせている所以であろう。
実際に私もその発音に虜だ。
魅力
フランス語の魅力をいくつか列挙する。
- 発音が綺麗(これは感じ方に個人差あるかな…)
- 英語に次いで世界で2番目に多く使用されている
- 国際連合・欧州連合・国際オリンピック委員会などの公用語
- 日本には実はフランス語いっぱい
4については、注意しながら日本の街を歩いているとフランス語がたくさん目に入る。
店の名前や食べ物の名前で多く発見できる。
たまにめちゃくちゃな組み合わせのフランス語があるが、それをフランス人もといフランス語学習者は「フランポネ」と呼んでいる。
le françaisとle japonaisをかけた造語だ。
そんなフランポネを探しながら街を歩くのが楽しい。はは
歴史
さて、本題
フランス語は、ベルギー・ケベック・いくつかのアフリカの国・その他もろもろ…と、多くの国で公用語として使用されている。その話者数なんと約2.74億人。
各国それぞれの異なったアクセントはあるものの、こんなにも多くの人がフランス語を話している。
さて、そんなフランス語の起源は?
Comment est née la langue française ? - 1 jour, 1 question
上の動画はフランス語がいかにして生まれたか、その起源を絵本みたいに簡潔に説明しているもの。
まとめると
- 紀元前3世紀:「ギリシャ語」「リグリア語」「ゴール語」を話していた
- 紀元前50年代:ローマが「ラテン語」とともにフランスを支配
- 10世紀:ロマンス語は地域ごとに約100の異なる形に発展(Ouiという言葉は…北ではOÏlオイル、南ではOcオック)
- 中世:北のオイール語(フランシア語)が勢力を増す
- 16世紀:フランソワ1世により、北(パリ辺り)で発展した「フランス語」を公用語とする法が出される
- 時代が経つにつれ:フランス語はラテン語・アラブ語・英語を吸収し発展する
まさにフランス語は生きている
言語は常に進化している
とまあこんな感じの動画だ。
こんなに長く波乱の歴史を含んだフランス語は近年また大きく変化しようとしている。
ズバリLa réforme de l'orthographe「綴りの変革」だ。
次回はそれについて
◇◇◇コラム◇◇◇
【フランス・パリにあるカルチェラタンの由来】
フランス語で「quartierカルティエ(カルチェ)」は「地区・界隈」という意味。よってカルチェラタンとは「ラテン語の地区」ということだ。
当時、ラテン語を使用する大学があの地に多く建ち、学生たちもラテン語で会話したそうな。
それが、あの地に今もなお多くの大学が残り学生街としても有名である所以だ。
上記のようにラテン語を話すのは教養人であった。
たとえラテン語が話せなくても、今現在カルチェラタンで学ぶ学生には羨ましいと感じ、なお尊敬の念も抱いてしまう。